実はみんな醒めている

[ 2013年1月6日(日) ]

友人たちと話していて感じたのだが、政権が民主党から自民党に変わろうと、自分たちの生活にどれほどの変化があるのかと置き換えれば、何も変わらないという答えに行きつく。期待していないというよりも、醒めているという言い方が適当ではなかろうかと思う。

自分たちの手の届かないところで、円安になったとか、株価が上がったとか言われてみても、実感できない。医者の窓口で1万円近い診療費を払う時に、「健康でいよう」とは思わず、「高いのう」と感じるのが庶民だ。マツダの車を買って下さいと言われても、響くものがないと一般の人々は言います。つまり、どれだけ、自分に関係があるかという尺度しかないのです。

これを「醒めている」と私は表現した訳ですが、重症ですね。誰が何をしようと気にならない世の中になってしまったのでしょうか。個人情報保護法って、他人の詮索はするなと言わんばかりにプライベートな事を聞くこともはばかられる。それでもって、住みやすい社会をみんなで力を合わせて作ろうなんて言うから、嘘くさいこと甚だしい。

だから、言えば言う程、醒めてしまう。今日もご機嫌斜めな「はやし高正」かとお思いでしょうが、私の不満のはけ口はどこにあるのだろうかと、皆さんに八つ当たりしているのかな。嬉しいことが何一つないのかと言われれば、どれもこれも当たり前の事ばかりで、喜ぶことを忘れているのかも知れません。朝、目が覚めたら「ありがとうございます」から始めることにしよう。