― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2008年3月4日(火) ]
今日から、平成20年第1回庄原市議会定例会が始まります。市長の施政方針と予算案説明が行われ、その後予算審査特別委員会等が編成され、予算案の審査がスタートします。まあ、今日は施政方針演説を聞いて考えましょう。
一般質問の出が悪いようですが、殆どの議員が施政方針を聞いてから質問を出す考えらしいですね。私は予定通りというか、既に質問の概要は出来ているのですが、やはり施政方針を聞いてから細部をと考えている一人です。市長の考えが予算案に反映されているわけですから、聞かないと理解できない部分もある筈です。
おっと、時間となりましたので、これから議会に向かいます。帰ってから、施政方針を聞いた感想を書きましょう。
今、議会から帰ってきました。市長の施政方針演説は、およそ45分、A4用紙で14枚にわたるものでした。市長はかなりの早口ですから45分で終わったのでしょうが、私くらいの速度であれば、1時間程度かも知れませんね。さて、問題の内容ですが、1ページ目に書かれている「新年度が現在任期の最終年度でもあることから、これまでの成果と課題を検証しつつ、強い決意を持って臨む覚悟でございます」と市政運営への並々ならぬ決意を述べられておられます。
どこが強い決意なのかということが問題だと私は思いながら聞いたのですが、ひとつが、「木質バイオマス活用プロジェクト」という山から木を切り出して付加価値の高い工業製品を作り出す製造工場の建設事業。次に、「農業自立振興プロジェクト」ですが、国家繁栄の基礎となる農業の再興に、不退転の決意をもって取り組んでまいりますと決意を述べられています。3つめは、「観光振興、定住促進プロジェクト」でした。
平成20年度予算編成の目玉は、福祉・教育・産業・定住分野への集中投資と謳ってあります。保育所で5500万円、小学校で9200万円、中学校で1億1900万円が計上されています。福祉分野での各種事業にも予算を重点配分されています。しかし、私にはどうしても前のブログにも書きましたが、バラマキ的としか思えません。それは、財源が交付税の増額であったり、おっそ分け予算であるわけですから、次年度も同じものが来るという保障は何らありません。
理想的な話しばかりを聞かされても、住民の増税感はジワリと増しており、バイオ燃料に飼料等が転用されての関連物資の相次ぐ値上がりに、不安が増大しています。若者が定住する施策は、今日聞いた範囲ではありませんでした。教育を施して送り出す、従来の手法と何ら変わりません。一旦、故郷を後にした人間は元には中々戻ってきません。市長も「もどかしさ」という表現をされていましたが、従来の手法は捨てて、新たなまちづくりの視点が必要だろうと思います。
議員は議会活動を通して、執行部提案に対して、是々非々で臨むことこそが使命だと考えます。住民代表ということを忘れてしまったらおしまいです。物分りの良い議員、物分りの良い住民であってはいけません。「何故?どうして?」の気持ちを持ち続けることこそが大切です。(私自身に言い聞かせています)
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