里山林整備作業

[ 2008年3月3日(月) ]

昨日は、「板橋さとやま友の会」による里山林整備重点活動日でした。40名近い会員が山に集い、木カマやナタなどを使って枝を小切ってそくったり(集めて括ること)、間伐された木を担ぎ出したりしました。

朝8時過ぎから行って準備を始めたのですが、一人増え二人増えと、9時過ぎには30名を越える会員が集まってきました。驚きは、獣医のO先生が馬に乗って来られたではありませんか。先生も作業に参加されるので、木に馬をつないでおられたのですが、厩舎にいるのとは感じが違うのか、馬が喜んでいるように見えました。今度は誰かが、牛でも引いてきてくれると、正に里山復活です。

現在進めている山には水が湧き出ている場所があります。この湧き水は、過去に何度もあった水飢饉の時でも涸れなかったと言われており、「水くり場」と地元の人たちに呼ばれています。水があれば、炊事もできますし、家畜だって飼うことができます。10時の休憩には、焚き火の周りに皆が集まって、山の景色を眺めながら、「本当に何十年ぶりに山にはいったことか」とか「懐かしいよのう」という言葉を口々に発しておられました。

誰もが腰にナタやノコを下げて、「二丁拳銃じゃのう」とか、「二刀流か」などと、ええ大人が子供のようにワイワイやっていました。これから、いよいよ作業小屋と炭焼き窯が仕上がってきます。山に炭焼きの煙や匂いが広がっていくのが楽しみですが、これからの課題は、技の伝承です。炭焼き教室ということをするのであれば、最低1週間は必要となりますので、森に泊まり込むということになります。

4月からは農作業が始まりますので、山の作業は暫くお休みとなりますが、地元の小学校と保育所の子供達が山に上って来ることになっています。山の中でしか学べない、遊べないことを通じて環境問題等に感心を持ってくれることを期待しています。