消防技術大会

[ 2011年10月27日(木) ]

備北地区消防組合消防本部による「平成23年度 消防技術大会」が本日、三次市畠敷町にある馬洗川河川敷で行われました。管内の消防署や出張所から選ばれた7つの出動隊により技術が競われました。

現役の消防隊員ばかりですから、動きが違います。日頃の訓練があるからこそ有事の際に機敏に対応できるということが、今日の技術大会を見させていただくと良く理解できます。決められたことを決められたように行うことは、思いの他難しいものです。自分勝手が一切駄目な世界が消防の世界だと言えるのではないでしょうか。

信頼関係があるからこそ、命を預けることができるのです。大袈裟に聞こえるかも知れませんが、火事場では声も聞こえませんし、顔も見えません。私は消防団員時代に大きな火災を2度経験していますが、本当に不思議と暗闇の中で消火活動ができたのです。これって、普段の訓練と隊員の信頼関係だったと今でも確信して言えます。

私の経験からして一番怖いのは、怖いもの知らずに突き進むことです。一歩間違えば、自分も建物の下敷きになる位置で消火していたことがありますが、火災現場でしか習得できないこともありますから、実際の現場に出ての訓練も大切です。そうは言っても、滅多とない訳ですから、普段の模擬訓練で身体に動作を叩き込むことが重要です。

平成23年度全国統一防火標語「消したはず 決めつけないで もう一度」