― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2011年10月9日(日) ]
新聞に紹介されていた「安曇野 Iターン区長のぼやき日記」を一気に読んでしまいました。詳しくは本を買って読んでいただきたいのですが、関西の銀行を定年退職し安曇野に定住したのは良いが、自治区長になってしまった奮戦記です。
若い頃からの夢であった長野県の安曇野に念願かなって夫婦で移住したまでは良かったのですが、事情から地区の区長になった筆者ですが、まるで区長になるために安曇野に行ったのではないかと思えるほど大活躍するのです。地元民と移住者との中に立って、妥協することなく新たな仕組みを模索していく様がリアルに書かれています。
サラリーマン時代には決して出来なかった権力への注文(抵抗)が気持ちよくなったのだと思います。その視点は絶えず中立であろうとしながらも、時には屁理屈にはあくまでも正論でと、楽しみながら地区をまとめていく筆者の一種の遊び心が型にはまらない区長であったのだと思います。
私も自治会の役員をやっていますが、本当に多様な意見が提案され、本気で意見を言っているのだろうかと疑うことが時としてあります。区に未加入の住民であっても、区費を納めない住民であっても、「あんたは駄目」ではなく、対話を続ける筆者には敬服いたします。田舎は、権利と義務だけでは生きていけない世界です。
各地で奮闘されている自治会役員(特に会長職)の皆さん、この本を読まれることをお勧めします。嫌々するのも良いでしょうが、楽しみながら役員をやってみませんか。そんなヒントが盛り沢山です。しかし、反体制派が一気に増えるかもしれませんね。
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