農林業は国の根幹

[ 2025年12月18日(木) ]

私は農家の生まれですが、農業で生計を立てたことはなく、兼業農家として稲作をしていたという感じです。子どもの頃から農作業の手伝いをしていたので何となくすることは分かっていました。

何でこんなことを書くかというと、漆の木を植える様になり稲作とはまるで違う作業の連続に、「稲作が楽だ」と思い始めたからです。農業は稲作に関しては栽培方法等が確立されており、順番に進めれば米になります。水が不足したとか、高温障害が発生したと言っても、何とか食える米はできてきました。

漆液が採れなかったら生活に困る人は誰でしょう?答えは、漆に関係する職業についている人たちです。これまでは中国から日本で使う漆液の殆どが入ってきていましたら、皆さん、気にも留めなかったのです。レアアースが中国から入らなくなるとアメリカも日本も、「何とかして下さい」とお願いするしかないのです。

米騒動が一段落した様に見えますが、稲作は自然を相手の環境整備の結果として米が生産されているのです。特に中山間地域での稲作は、溜池や水路の維持管理に相当の労力とお金をかけなければなりません。いくら米価が安いからといって維持管理をええ加減にすることはできないのです。

稲作がやりやすい地域で米を作れば良いとお思いでしょうが、そうしてしまうと中山間地域は山に戻ります。ゲリラ豪雨を受け止める天然ダムが消えてしまったら、災害が頻発することは間違いありません。安い外国のお米を買って食べる日本になればどうなるか、想像できますよね。