― はやし高正が日々の気になる出来事に関することを書いています
漆が順調に成長しています[ 2025年11月7日(金) ]
漆の圃場は大きく5ヵ所あるのですが、昨日は昨年12月に植えた漆(5番目の圃場)にしていた食害防止用保護カバーを外しました。カバーを外すとシカに食べられる可能性が出てくるのですが、一種の「懸け」です。保護カバーをしていると雑草が繁茂して漆の成長が阻害されていると判断したからです。
この圃場には60本の苗を植えたのですが、活着率約92%の55本が元気に育っていました。これまでのどの圃場よりも高い数値ですが、問題はこれからなんです。この圃場は構造改善した田圃ですが、40年以上一度も稲を植えたことがありません。しかし、丹波漆で伺ったところ、休耕田は4年は成長するが、5年目で枯れるそうです。
その圃場のすぐ上の山には掻けない天然の漆が沢山植わっており、私は生育環境は抜群と思っているので、「懸け」に出ました。実はシカに対する忌避剤の散布を計画していますが、これを散布したら大丈夫という代物でもないのです。製造メーカーもシカに対しても有効とは書いていますが、絶対に大丈夫とは言えないとか。
明日と明後日で残る4ヵ所の圃場の草刈りを行う予定としていますが、昨日、下見に行ってみると本当に大草となっていました。山を切り開いた圃場で、最初の頃の篠や笹などは絶え雑草ばかりが生い茂っていますが、毎年、生える草の種類が変わるのが不思議です。教科書もない、先生もいない漆栽培ですから悩みは尽きません。
ときどき写真日記に第5圃場の写真がありますので、ご覧下さい。
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