ある講演会

[ 2007年10月12日(金) ]

昨夜は、庄原市民会館で庄原市男女共同参画プラン策定記念の「住田裕子」さんによる、「わたしらしく輝く あしたのために」と題して記念講演会が行われました。テレビで見る通りの気さくな方で、あっという間の1時間半でした。

私はどんなお話が聞けるのかと楽しみにして出かけたのですが、想像に違わず、ウィットに富んだ中にもキラリと光るお話しで、グイグイと引き込まれていきました。検事時代のお話はさらりと流されましたが、非常にご苦労されたのではと思います。自分にはやりやすかったという様なことも言われましたが、何事も前向きな方なんだなと理解できました。

彼女は風が吹きと表現されたかどうかは覚えていませんが、昭和62年に法務省民事局付検事となり平成元年に法務大臣秘書官となられ、全て女性初という重責の中で、決して女性だけのためだけでない仕事をこなされたのです。今ではある程度の女性が政府内にも登用されていますが、住田さんの時代は、完全な女性蔑視をカモフラージュする意味からの起用であったようですが、期待に反して活躍されたのでした。

データに基づいて、日本の女性の社会での役割が低すぎるという貢献度のお話しをされましたが、それは日本の女性の労働に対する賃金が低すぎるということが根底にあるということです。世界の先進国といわれる国々との比較で、歴然としていました。女性の地位向上は、賃金格差の是正からからスタートするのが正解のようです。彼女が検事から民事を扱う弁護士に転向された理由はこのあたりかもしれませんね。

まとまりの無いものになりましたが、テレビの裏側の話題などを織り込んでの講演は、堅苦しく思われる男女参画社会づくりを、気負う必要はないわよと「わたしらしく輝く」スタイルでお話してくださったのだと感じました。正直、ファンになりました。