トマト探訪

[ 2007年10月8日(月) ]

板橋でトマトを栽培することは既にブログに書いていることですが、そのトマトの生産現場を実際に目で確認する作業に出かけてきました。

作物を作るということは、並大抵の努力でできるものではないということを再認識した、今回の視察でした。そこから得られた結論は、「自分流をしない」ということです。それは、「基本に忠実」ということでもあります。過去の失敗のお話しも聞かせていただきましたが、それらは全て上記のことを守らなかったことによるものでした。

私が防除機械のサラリーマン時代、お客さんに偉そうに言っていた言葉、「適期・適量・均等・固着」は、防除における基本中の基本です。この言葉は作物を栽培する上でも全く当てはまるものです。トマトもいくらでも生らせればいいというものではありませんし、摘み過ぎると大きくなりすぎたりもします。全てに、「ころあい」というものがあるのです。経験を積まなければ分からないこともあるかもしれませんが、経験とは大抵が失敗の経験です。

いつまでたっても田圃にはハウスも建たないし、草ボウボウですから、「イチゴからトマトになったと言っていたが、トマトもなくなったんじゃ」と言われているのかもしれませんが、逆に地道に検証活動から再開しているのです。正直、最初は「うかれて」いました。大手企業と手を組んで農業進出だと「はしゃいで」いたのかもしれません。やっと、正気に戻って出来ることからするに方針転換できました。小さなことが成功しないのに、大きなことは絶対に成功しません。

我々はどの農家でも、そこそこの投資で、そこそこの利益が確保できるトマト栽培を確立したいと思っています。そして、庄原ブランドのトマトを作る上げることが、最終目標です。動きは亀のように遅いかもしれませんが、確実な歩みで前進していきます。