やはり教育による戦争放棄

[ 2020年9月6日(日) ]

昨夜、録画していたNHKのテレビドラマを観ました。戦時中、京都大学で原子爆弾の開発をしていた様子をドラマ化したものですが、科学者がどうして戦争の兵器を作らなければならないかという苦悶する場面には心打たれました。

ドラマ自体は終戦記念日に放映するために作られたものだったみたいですが、ある家族のそれぞれの生き方を通して戦争とういものを見つめ直す、そんなドラマとなっていました。ドラマの宣伝予告は、原子爆弾にスポットを当てた終戦記念ものと思っていたのですが、観終わっての感想は、「戦争は絶対にしてはいけない」という魂に訴えるものでした。

原子爆弾で被爆した建物の保存問題が議論されていますが、私はもっともっと国民を巻き込んでの議論が必要と考えます。原子爆弾は広島市と長崎市だけの問題ではありません。落とした国の責任についても議論すべきです。そのためにも、過去の大戦について事実に基づいた教育を実施すべきです。うやむやな歴史認識で戦争を語るべきではありません。

これまで、戦争について真剣に考える場面が殆どありませんでした。ドイツに何度も行き、未だに侵略戦争の償いをしている現実を見てきながら、自国の平和ボケの中で暮らしている自分が恥ずかしくなりました。やはり、教育です。歴史を捻じ曲げることなく、事実を正しく伝えるには、教育しかありません。