農家も様変わり

[ 2017年5月8日(月) ]

連休中は農業従事者の格好をしていましたが、農家も昔とは大きく変わってきました。個人所有のトラクターは少なくなり、集団や請負農家に耕起や代掻きをお願いする農家が増えました。当然ながら、そんな農家は秋の作業も委託です。

農業の機械化を見てきた私としては、今の状況は想像していなかったものです。減反政策もあるでしょうが、最大の要因は米価の下落です。まさか、飼料稲をこれほどまで作付けするとは、本当に信じれません。私が小学生のころに牛に変わって耕運機がでてきました。稚苗植えの田植機が出現し、農業革命を実感。

バインダーで稲刈り、ハーベスターで脱穀と思っていたら、二つを一つにしたコンバインの誕生。そして、農協のライスセンターの稼働。その頃から庄原市では全市構造改善事業が始まり、営農集団が作られていきました。「日曜百姓」という言葉も使われ出し、趣味の農業へと変容していきました。トラクターはお父さんのスーパーカーとなりました。

我家は今では飯米さえも買って食べる農家となりました。もう、農家とは言えないのかも。減反で牧草を植えている田圃にも来年くらいからはWCS(飼料稲)を植える様になるかもしれないと言われています。これからの農業政策はどうなるのか想像できません。牛や豚が米を食べて、我々がパンやパスタを食べる、まさかね?