生易しくないバイオガス

[ 2014年4月14日(月) ]

県立広島大学庄原キャンパスに行ってきました。バイオガス発電に関して研究されている先生はいらっしゃいますかという問い合わせに、いらっしゃいますという回答がありましたので、その先生を訪ねてお話を伺いました。

実は先生は、2007年に広島県環境関連欧州視察ミッションでユーンデ村にも視察に行かれていましたので、日本国内でのバイオガス発電の可能性ということで意見交換しました。先生との話し合いを通して、補助金に頼る事業は絶対にうまくいかないということが再確認できました。事業主体をだれが担うのか、そして事業目的は何かということを明確にしておくこと。

トウモロコシに代わる材料を何に求めるのかという研究も既にされており、やる気になれば出来るけど、先ほども書いた通り、事業主体を誰が担うかかが大問題となります。官が主導して行えば失敗間違いなしです。責任を取る人がいないからです。そして、副産物の熱を主産物として考えることの大切さを改めて痛感しました。

今日のお話からすると、チップ発電に比較すると中山間地域でのバイオガス発電は困難性が高い様に感じました。しかし、農業の維持再生を本気で考えるなら、バイオガス発電は切り札であるかも知れません。農地で農作物を栽培するのが農業だからです。たとえそれが食用でなく発電用であっても、私は農業であると考えます。