議会改革第二期

[ 2013年5月4日(土) ]

自治体学会から送られてきた「自治体学」という学会誌に、議会事務局研究会が行ったシンポジウム「議会改革、初動期から第二期を迎えて」のことがが書かれていました。全国250もの議会において議会基本条例が制定されていますが、次の段階は、「議会と事務局が両輪」となって改革を進めるべきと書かれています。

議会事務局に勤務する職員は執行者に採用された人たちであり、議会は独立した機関ですから議会を優先する建前はありますが、身分的には不安定な立場といえます。そんな職員に「あなたは何のために事務局にいますか」問いかけると、「いずれは事務局を離れるのだから、執行者の機嫌を損ねることは極力したくない」と本音で言う人はいないでしょう。

これまでの議会改革は、議会内部のことばかりだったとも書かれています。講師の片山善博さんが、議会のミッションとは、「住民のために、日々の仕事や生活が安定してできるような環境を地域で整えること」と述べられています。そのために、議会の立法機能及び監視機能の強化が必要であり、事務局体制の強化の必要性を説かれています。

更に、片山さんは、通年制議会の導入を考えるなら、現状の執行部依存型の議会運営から議員間討議による運営にすべきだとおっしゃっています。実は、ユーストリームで配信されていますのでご覧いただけます。長時間ですが、無料で講演が聞けるので、グッドです。https://sites.google.com/site/gikaijimu/

勝手に転載した記事もありますが、自治体学会さん、お許しください。