バイオマス発電

[ 2013年3月14日(木) ]

議会報告会で必ず話しているのが、「バイオマス発電」についてです。先般の本会議一般質問で行ったものをコンパクトに纏めてお話するのですが、どの会場でも、「ホンマにできればええのう」という多くの皆さんの賛同をいただいております。

山の中にチップによる発電所を作ると言う発想からスタートします。森林資源がある場所に作ることで、電気の地産地消と売電による利益を叩きだすことも可能となる計画です。発電規模は、1000kwを考えており、チップとする材料を売電価格が一番安い一般木材とすれば、売電は月に1200万円となります。杉やヒノキを材とすればもっと高値で売電できるように設定されていることが問題だと私は考えています。

一般木材なら、25.2円で、杉やヒノキなどの未利用木材なら33.6円と売価が設定されています。要は、人工林の林地残材を活用しようとした設定だと判断します。広葉樹や荒廃林の材であれば、一般木材となるのですが、この部分で材を集める方が簡単に行なえます。ましてや、荒廃林であれば、皆伐(全てを切る)しか解決の方法はないと私は考えます。

庄原市の針葉樹の面積は、43,500haで、実にその3割は荒廃林だと言われています。1000kwの発電所を1ヶ月稼働する木材の量を山の面積に換算すると、10haとなります。皆伐した山には広葉樹の造林は必要となりますが、30年から40年周期で広葉樹は伐期をむかえます。正に、循環が始まるのです。荒廃林とは、陽も当たらず、表土は流れ、岩だらけの場所に立つ線香の様な木ばかりの山をいいます。

私が言いたいのは、山で働く人が必要となり、適正な賃金が支払われることで多くの雇用が発生し、売電により地域にいくばくかのお金が落ち、経済が循環し始めます。そんな発電所を県民の森の麓や、吾妻山の麓、毛無山近辺などに作れば、大きな経済循環の環が出来上がるのではないでしょうか。出来ないを出来るに変える仕組みを私は提案しています。