面白い本を読んでいます

[ 2012年5月1日(火) ]

「限界集落株式会社」という本を読んでいるのですが、どこかの宣伝ではありませんが、「やめられない、とまらない」というくらい面白い本です。フィクションなのですが、限界集落の住民が一丸となって農業に取り組む物語です。

農業を一度もしたことのない若者が父の生まれ故郷に都会から逃げてきたところからこの物語は始まります。村の名前も登場人物も完全フィクションなのですが、笑えるネーミングで、ついつい物語に引き込まれていきます。作者は、星野伸一さんという方ですが、かなり綿密に資料を集められたり農業関係者に取材をされていることが伺えます。

何が面白いかというと、フィクションですから、現実世界では絶対に不可能と思えることが可能となることです。私が普段、漠然と考えていることが現実化されていくのです。私だったら限界集落をこうしたらどうかと思っていることがいとも簡単にやってのけることができる痛快さがたまりません。(詳しくは本を購入してお読みください)

先祖からの田んぼを守ると言いながら、愚痴ばかりいっている農家の人たちに対して、小学生の子供たちが「変わらなければだめだ」というのです。「僕たちは農業が好きだ。将来は農家になる」とも言うのです。殆どあり得ないことがサラッと書かれているから、「そうだ!そうだ!」と応援したくなります。高齢者の人たちも、兎に角、面白いのです。

結局、現役世代というか、愚痴を言いながら農業をしている人たちが一番変化を嫌っているのです。明日には読み終えると思いますが、感想はもう書きません。