庄原赤十字病院

[ 2012年4月22日(日) ]

昨日は、庄原赤十字病院の新病棟内覧会がありました。庄原市では一番高い建物となる7階建ての新病棟です。内部を案内していただいたのですが、すべてが最新式となっていました。

私が一番感じたことは、手術室の充実と術後の回復室が整備されたことが今回の大きな狙いだったのかなということです。それに付随する検査体制の充実も指摘できます。つまり、患者を呼び込むための施設整備ではありますが、医師も呼び込むには医療設備体制の充実が必要だったと考えられます。医師がやる気を起こす環境整備です。

これまで麻酔科医は1名の常勤でしたが、一気に4名の常勤麻酔科ということを考えるとうなずけます。中村先生が、将来的には心臓手術も可能となる手術室ですとおっしゃった言葉には相当の自信があるなと感じました。広島に行かなくても、庄原赤十字病院で治療できますよという宣言とも聞こえました。

問題は、スタッフの少なさであることは間違いないところです。折角、最新式のICUを整備しても看護師が足りないために運用はなんとかできても、保険点数が半分にしかならないという現実があります。MRIやCTというハードを整備しても解析する医師も不足しているのではないでしょうか。これらの課題解決が急務であることを肝に銘じて頑張っていただきたいと思います。

14億円からの巨費を投入する庄原市も運命共同体と考えて行動しないと、投資効果は表れてきません。