ペレットについて Part 2

[ 2012年3月30日(金) ]

ペレットについて書きましたら、理事長の八谷恭介氏より、以下のメッセージをいただきました。皆さんにも是非読んで欲しいとの思いもあるようなので、アップします。

バイオマス研究会の八谷恭介です。
先日はお招きいただきましてありがとうございました。
皆さんのお考えや、ご意見が聞けて大変勉強になりました。

さて木質バイオマスの将来性ですが、相当努力が必要です。
先進地とされるスゥエーデンは、国策としてエネルギーの20%を木質エネルギーでま
かなう目標を掲げていましたが、国内の木材ではまかないきれず、他国からペレット
を輸入したと聞いております。
日本と比べて国土が、1.2倍。人口が、1/13倍。人口密度が、1/17倍。の国でで
す。
それを考えると、頑張っても木質燃料が、原発の代わりにはならないと思います。

しかしながら、私たちの住む庄原を考えてみると西日本最大の市であり、そのうちの
84%が森林です。
市内の大手企業が、倒産する中、何を基幹産業とするか、また田舎らしい暮らしを楽
しめる仕事と考えると、農業や林業の出口の一つではないかと思います。

今日もガソリン価格の上昇のニュースが流れておりました。化石燃料はすぐには無く
ならないと思いますが、アメリカの都合で変わっていく化石燃料の価格を気にしなが
ら、部屋の暖房に灯油を使うよりも、裏山から自分で出した木で暖房を取る方が、楽
しいのではないかと私は考えます。
薪ストーブを使える人は、是非使っていただきたいと思います。生活が楽しくなりま
す。
薪ストーブを使えないけれども炎を見ながら、木を燃やしたい方にはペレットをお勧
めしています。
私たちの町で出来た、燃料を使って暖をとる。昔は、当たり前のことだったのでしょ
うね。
今は広島等の沿岸部の方々に庄原で出来た燃料で暖を取って頂いております。
薪ストーブを含めると今年も新たに13人の方にストーブを購入頂いて庄原や岡山で
出来た燃料を使っていただいています。
ペレットはストーブだけではなく規模が大きくなれば冷房も出来ます。ガソリンと同
じ燃料として流通させることができます。
原発や太陽光発電の様に大手企業がもうかるものではない為、なかなか普及しません
が、裏山に沢山の木が植わっておりますので諦めることなくやっていきたいと思って
おります。

ペレット製造は第三セクター方式であり庄原里山ペレット㈱が運営しております。
グリーンケミカル㈱は親会社がジュオンで、私企業です。問題の補助金は庄原市が、
保障して国から頂いたものです。計画通りの事業をすれば、問題なかったのですが、
工場の完成もしないままに親会社の倒産により事業継続困難になり閉鎖されておりま
す。

ペレット事業も補助金は利用していると思いますが、庄原市が、資本金2000万円
その他1700万円を庄原市の4森林組合と商工会議所、商工会、その他木材関連の
企業が、出資をしております。
私も10株の株主です。
現在どこへ行っても庄原のペレットはダメになったように言われますが、ペレット工
場は工場長の奮闘により、順調に販売量を伸ばしております。
ジュオンさんの問題もありますが、ペレット事業を皆さん一緒に育てて頂けないで
しょうか。皆さん宜しくお願い致します。特に、林さんよろしくお願いします。