意識改革

[ 2007年12月4日(火) ]

昨日の研修で一番感じたことは、「既成概念の打破」、つまり意識改革である。できないことなんてないという強い信念があれば、必ずできることがわかりました。

岩田一郎町長は、言うなれば超ワンマンです。しかし、言うことも言われますが、やることもやられます。過疎債、辺地債などを上手く活用して町に元気をもたらしておられるのが実感できました。私は前々から横田、仁多は活動範囲で、ちょこちょこお邪魔していたのですが、やっと理由が分かった気がします。

現在、岩田町長は7期目だそうですが、多選を全く感じさせない、82歳にはとても見えないエネルギッシュなジェントルマンです。10時から1時間30分、休憩もなく、よどみなく町政についてお話しくださいました。お金は私が中央から取ってくるとから、知恵を出せという感じなんだけど、かなり緻密な計算があることは直に分かりました。

同席された総務課長の三澤さんは、宿の方が「又三郎さん」って、ファーストネームで呼ばれるくらいフランクなんですが、この課長も切れ者でしたね。午後からの現場視察は彼が案内役でしたが、兎に角、なんでもかんでも良く知っておられました。全てに立ち上げから関わっておられる訳ですから、ご存知のはずです。

仁多町と横田町が合併して奥出雲町ができたのですが、横田町は借金でニッチモサッチモ状態だったようです。そこで、岩田さんが何をしたか。驚きですよ、町の予算の75%を2年間、旧横田町に投入して社会資本の整備をされたのです。公民館を17箇所作られ、インターネットを全戸に引き、更に来年度はテレビ電話を導入するそうです。

米は仁田米としてブランド化に成功し、60キロ2万円で町が買い上げています。仕組みは長くなるので省略しますが、農協も2万円で買い上げますので、農家のやる気が違います。その米で、仁田米というブランドのお酒まで作っています。何と、酒蔵までもっていますし、立派な温泉宿も経営されています。社長は全て、岩田一郎さんです。

研修会の冒頭に田中五郎議員が、「神様、仏様、岩田様」と紹介されましたが、午後5時には完全に納得できた私です。生まれて、住んでよかったといえる町、奥出雲町です。

さて、この研修の成果をどう発揮できるか、そこが問題だ!