ジュオン問題

[ 2010年12月2日(木) ]

今日の中国新聞に大きく取り上げられた、「㈱ジュオンの破産」に関する説明が本日行なわれました。今日、「議員全員協議会」が開催されることになっていたので、それに便乗する形での説明会となりました。本来は、三楽荘活用についての意見交換を行なうことでの開催でした。

ここまで書いたところで来客がありましたので、仕切り直しで書きます。

最悪のシナリオからお話ししましょう。【事業中止となった場合】万一、事業実施主体であるグリーンケミカルが破綻等により事業実施を余儀なくされた場合、①農林水産省から市へ、地域バイオマス利活用交付金の返還命令②市から事業実施主体へ、庄原市農林漁業振興補助金の返還命令。という手続きに入ります。その額は、補助金額462,038千円に近いものであろうとの説明でした。

破産申立をしたのは、㈱ジュオン(資本金198,180千円)と子会社の㈱コスモエース(資本金10,000千円)で、負債額はおよそ11億円です。直接の不渡額は約4千万円ですが、12月には約1億の手形の決済が迫っていたそうです。私の市長に対する質問に、リグニンのサンプル出荷は行なわれていたが取引にはいたらず、若干の危惧をもっていたと答弁されました。

工業団地で創業したのは、グリーンケミカル㈱で、資本金の1千万円はジュオンの社長西本徹郎44%・彼の弟 西本清宏44%・㈱ジュオン12%の出資割合です。工場の建設途中で会社が倒産するなんて、それも国の多額の補助金を投入しての倒産なんて、前代未聞です。ですから、市としては事業継続をするしか補助金の返還を回避する道はないという判断のようです。

我々議会も審議して議決した責任があります。執行者の「大丈夫」という言葉を信じるしかなかったという逃げ口上は言いません。これからの動きは逐次アップしていきますので、広く皆さんのご意見をいただきたいと思います。明日の朝刊各紙にはもっと詳しい内容が掲載されるものと思います。