― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2025年2月22日(土) ]
庄原市内には5つの県立高等学校があります。庄原格致、庄原実業、西城紫水、東城、特別支援です。昨日は東城高等学校の存続問題で意見交換したのですが、涙ぐみながら話される姿に自分の無力さを思い知らされました。
東城高校への一番多い入学者は地元の東城中学校の卒業生です。所謂、地元率を上げないと県教委の存続基準がクリアできないという現実がありますが、今年は非常に厳しい状況だそうです。東城高校は交通機関が整備されていないため、他の市町から生徒が通学することは難しいのです。
どうして今年が非常に厳しいかと言うと、東城中学校の進路指導が変わったみたいです。昨日、意見交換した方は、自分の子供には無理を言って(十分に話し合い納得の上)東城高校に進学させ、大学進学で困難な目にも遭ったけど、今ではそれぞれが誇れる仕事に就いて頑張っており、東城高校で良かったと言ってくれているそうです。
恐らく、東城高校での学びは人生の学びであったのかも知れません。良き先生との出会いということも言われていましたが、優秀(熱心)な先生が赴任された時には生徒の成績にも反映されることが多いともおっしゃいました。これは一概には言えませんが、その方はそう感じておられたみたいです。
子どもの数も減ってきていることを考えると、東城高校だけを残せということは言わないけれど、県教委としての方向性を早急に示す必要があると言われました。これは東城高校だけの問題ではなく、県内の県立高等学校や私立高等学校でも最大の課題となってきています。
学校教育(教師)問題、労働力不足問題、公共交通問題等、少子化によって顕在化してきました。社会全体の最適化について国会でも本気で議論すべきです。給食費を無料にすると、授業料を無料化するとか、根本解決にはなりません。一極集中の議論、中山間の諸課題についての議論等、先延ばし先延ばしでは腹が立つばかりです。
情けない。
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