― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2024年11月2日(土) ]
地域政党きずな庄原議員団の4名で10月29日から2泊3日のかなりハードな視察に行って来ました。今回は新潟県のNPO法人越後妻有里山協働機構が中心となり、女子サッカー選手が地元農家で働きながら「なでしこリーグ」を目指しているという夢の様な現実を視察研修することと、全国ワースト5位のJR大糸線の各種取組を実際に列車に乗ってみることで何かしらの気づきがあれば芸備線に活かしたいという思いから現地視察に行った次第です。
詳しい内容は視察報告書にまとめることとなりますが、FC越後妻有(つまり)の選手はNPO法人越後妻有里山協議機構の社員という位置づけだと聞いた時には、「本当に」って驚きました。ですから、どちらかというと、農業が本業ということみたいです。現在、11名の選手が農業に携わりながらサッカーをしています。
FC越後妻有の監督からお話を伺ったのですが、正直、理解に苦しむ内容が多々あったのは事実です。上部の色違い部分をクリックしていただくと概要が見えるページに行くことができますが、恐らく読まれても、「分からん」が多いと思います。「何のためにサッカーをするのか」がヒントですが、元サッカー小僧の國利議員は理解できたそうですので、チャンスがあれば彼に直接聞いてみて下さい。私は未だ理解できずです。
今回の「NPO法人越後妻有里山協働機構」は予想を遥かに超えた規模のNPO法人でした。年間交流人口50万人超であることは下調べで分かっていましたが、実際に現地に行き多くの外国人観光客等を見るにつけ、明確なコンセプトと実行力に脱帽でした。真似てもできるものではない程のものです。決してお金ではない世界です。
続いてJR西日本大糸線ですが、最初から大糸線に乗車することが前提でしたので、宿泊ホテル近くの姫川駅を午前6時5分発の列車に乗りJR東日本の南小谷駅まで行き糸魚川駅へと帰ってきました。行きは、外国人旅行者2名、山登り客1名、鉄道愛好家1名、高校生1名、+我々4名のお客様でしたが、運転士さんが、「今日は何事かと思いました。普段はほぼゼロ人ですから」と真顔で言われました。南小谷駅からは電車となり、長野県の高校に通う生徒が10名程度乗車するそうです。芸備線と違い通学は少ないのですが、昼の時間帯は山目当ての観光客が乗車されるのです。皆さんも聞かれたことがある、「白馬」「乗鞍」です。帰りのお客様は、我々4名+鉄道愛好家1名の5名でした。沿線駅からは誰も乗られません。
糸魚川駅に到着したのですが、新幹線が開通しており、駅から日本海が眺められるという先ほどまでの山の中とは全くの別世界と感じました。そして糸魚川市役所へと向かい、交通課(JR担当部署)の担当の方々から大糸線の現状等について説明を受けましたが、同じ悩みを抱えているということから妙な親近感が生まれ、かなり突っ込んだ質疑の展開となりました。私は朝に乗った列車の運転士さんが言われた、「新潟県と長野県が乗り入れているけど、自治体が異なるということは、文化風土というか県民性等もあるので、(JR西日本とJR東日本)考え方の違いがあるのではないでしょうか」には、妙に納得した私でした。
これから視察報告書を纏めまることになりますが、女子サッカーは理想ではあるが、どこでも誰でもは出来ないという変な確信を持ちました。地域が本当の意味で一体となったものでないと無理でしょう。話が飛ぶようですが、「DMO」はこうあるべきというものを見た思いでもあります。JR問題は、「内部補助」というものを崩そうとしたことが間違いであったと私は考えます。鉄道は繋がってこその鉄道です。
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