新年度予算に思う

[ 2023年2月14日(火) ]

昨日の議員全員協議会で令和5年度の予算(案)が示されましたが、大型公共工事が終了したことで久々に300億円を切る299億円の一般会計となっています。庄原市の最大の課題である「人口減少問題」に対して継続して取り組む予算であるという説明もありましたが、選ばれる自治体となるには魅力ある庄原市である必要を感じます。

災害復旧、市民会館の大規模改修、新焼却場整備で膨らんだ予算が通常の予算に戻ったと言えるのかも知れません。これからどうやっても解決していかなければならないのは、「地域生活交通」を自前で構築することだと私は思います。カーボンニュートラルの実現のためにも、総合的交通体系の整備は急務です。

今回、JR芸備線問題に対して具体的なものは見えませんでしたが、先日の全協で担当課を新設するという発表がありましたのでこれから動いていくのでしょう。どうも、JR西日本と国交省は水面下で相当に議論している節を感じますが、各自治体も早くに議論の場に乗った方が良いのではないでしょうか。広島市の市長はその点、元官僚だから早いよね。

医療費助成を18歳までとし所得制限を無くしましたが、今では当たり前みたいになってきているので、もう少し早くにやるべきだったのではないでしょうか。自前で人口を増やすのが難しかったら移住者を受け入れる政策を進めることになりますが、自治体間競争が激しくなっており、関係人口を増やすことで移住にどう繋げるのかが課題です。

災害復旧工事が何とか目処が付いた様なことを書きましたが、災害と採択されなかった小規模災害が発生した個所は市内に相当数存在しており、これらが次の災害予備軍となるのではないかと心配しています。地域力が落ちているところでは、集落点検もできないので、荒れてしまった水路が地域に横たわっています。