私には理解できない決議

[ 2022年3月23日(水) ]

本日の議会最終日に、発議第2号「島根原子力発電所2号機の再稼働に反対する決議」が提出されました。全文をPDF化(クリック)していますのでご覧いただきたいと思いますが、私は文章を読んだ途端、「これはおかしい」と言いました。

単純に感じたことを書かせていただくと、「自分たちは原発と関係を持ちたくない」というニュアンスの文章だなと感じました。つまり、原発事故は起きるという前提で考えられているとしか私には思えませんでした。総務常任委員会の総意による発議ではありますが、本当に委員会で真剣な議論があったのか甚だ疑問に思えます。

先ず、発議に反対の討論を五島議員が行いました。彼は、「島根県広域避難計画において、本市に松江市八雲地区から6,810人の避難者を受け入れることになっている」が、実効性に関する課題が山積していると書かれており、万一の場合、来てほしくないと読み取れるのではないかという趣旨の内容であったと思います。

次に賛成討論を谷口議員が行い、そして私の反対討論が始まりました。私は「原発事故あり気」での再稼働反対ではないかと切り出し、原発賛成では決してないが、2011年3月11日を語り、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー事情の現状を述べ、原発廃炉の技術的困難さを指摘し、現実的には原発と将来的に向き合っていく必要性を説きました。YouTubeの録画ですクリック

そして、福山議員が賛成討論をされた後、採決が行われ、賛成11に対し反対8でしたので、発議は可決されました。本当に不思議な発議内容でしたが、皆さんはこの発議書を読まれて本当にどう思われますか?