要は、知恵です

[ 2010年5月14日(金) ]

昨日はブログに書いた通り、安芸太田戸河内診療所を視察したのですが、3階建ての建物の1階が在宅療養支援診療所で、2階は小規模多機能型居宅介護事業所、そして3階は、生活支援ハウスとなっています。施設は、旧戸河内病院だったものを大幅に改造してありました。

今回の視察目的は、西城市民病院の4階が空いているので、その利活用を探るということでした。安芸太田町の高齢化率は、43%ということでしたが、これから団塊の世代により若干、率は上がるだろうと予測されています。地区によれば、99.9%というところもあるそうです。ですから、病院時代の入院患者の68%は、社会的入院であったと分析されていました。

合併して診療所化すると発表したときには猛烈に反対されたそうですが、そこからが、知恵の出しどころだったようです。医療行為を必要とする人には、診療所で対応することにし、入院治療の必要な方は、安芸太田町病院(旧加計病院)という形で住み分けをしたのです。更に、一人暮らしの高齢者等が希望すれば、自宅を出て施設に住み替えができる仕組みを整えられたのです。

私が一番興味を持ったのが、生活支援ハウスです。病室を居室に改造されており、部屋にはトイレとミニ流し台と洗面所が備え付けられています。対象者は、町内に住所を有する方で、ある程度自立した生活が営める概ね60歳以上の単身世帯または夫婦のみの世帯で、高齢者のため、自立して生活することに不安がある方となっています。(入所判定会議にて審査)

入居費は、収入に応じた額を負担するようになっていますが、月額、7千円から5万円以内ということでした。

ごめんなさい、急用で、出掛けます。