人口減少社会とどう向き合う

[ 2020年8月7日(金) ]

昨日の新聞に、「人口減 初の50万人超」、「11年連続減少」との大見出し。総務省が5日、住民基本台帳に基づく今年1月1日現在の日本人の人口を発表し、日本人は1憶2427万1318人となり、減少幅は1968年の調査開始以降、最大となりました。

日本は、少子高齢化と人口減少問題を同時に考えなければならない唯一の先進国だそうです。国連の人口減少予測によると、2060年の日本の人口は86,737千人で増減率-32.1%という世界でも類もみない人口減少となるそうです。ちなみにアメリカは+25.2%の予測です。高齢者を支える現役世代が減少すると、一体どうなるか想像してみてください。

今でも少ない年金があらゆる理由をつけて支給開始年齢を先延ばしにしていきます。一部の大手企業を除けば中小零細企業ですから、働き手がいなくなれば事業の更なる縮小、やがて事業整理となると予想されます。そして気が付けば、発展途上国と呼ばれた国よりもランクが下がるという論文もあるみたいです。

ただ、救いがあるのは、日本の労働者の質は世界第4位です。ですから、生産性を高めることができるはずです。商品をいかに安く作るかよりも作るものの品質や価値を高める戦略に転換し、「よりよいものをより高く」することです。こうすれば、デフレから脱却できるかも知れません。そうしないと所得も上がらず社会保障制度も維持できなくなります。

いいものを安くつくる競争に決別する時が今です。あなたは、日本がデフレであることを忘れていませんか。