名田庄診療所

[ 2019年6月9日(日) ]

中村医師へ無理やり頼み込んでの会派「きずな」の視察・研修でしたが、やはり彼は私の想像通りの人でした。現在、56歳とのことですが、風貌もハートも青年そのもので、ロックンローラー魂は褪せることなく、現役続行中とみました。

これまでの福祉関係の視察は、制度に関するものがメインだったのでですが、今回は医療現場の真っ只中にいる医師から、「かかりつけ医」について生々しいお話を聞かせていただきました。最期は自宅で逝きたいという患者の希望を叶えてあげるために一所懸命努力する医師の戦いというか、患者の喜びを我が喜びとする中村医師の生き様に感動しました。

施設は中村先生の思いが十分に反映されたものになっているのですが、華美でなく機能重視の身の丈にあった施設とおっしゃっていました。無床診療所でも最低限の診療設備類は完備しており、緊急の場合には手術もできる様になっています。例えは悪いのですが、キレイに纏められた野戦病院という風に私は感じました。

午後6時からの意見交換会は最高でしたね。研修医2名を加えて言いたい放題の会となったのですが、その内の1人の女性研修医が、「麻酔医か、緊急医療の現場で働きたい」と真顔で言ったのが印象的でした。研修医は4週間、名田庄診療所で中村医師のもとで研修し帰るのだそうですが、その後の人生が変わる程の刺激を受けるみたいです。

次回は西城市民病院で僻地医療に関する講演会開催を約束して別れました。中村医師は、名田庄から自家用車で西城に来るそうです。