今日は特別な日

[ 2018年8月6日(月) ]

私は被曝2世です。母親が原爆が落とされた翌日に広島市に姉妹の安否確認に入りましたので、「入市被曝」です。母の姉二人は広島市内で結婚して暮らしていましたが、直ぐ上の姉は妊娠中であったので従姉は「胎内被曝」で生まれました。

その姉の主人は被曝して九死に一生を得ましたが火傷が酷く治療もままならないので母の兄がリヤカーに載せて我が家に連れ帰り医者通いの結果、働けるまでに快復したそうです。その伯父さんは定年まで会社勤めをしましたが、原因不明の病気で亡くなりました。伯母は90過ぎで亡くなりましたが、胎内被曝で生まれた従姉は今も元気で暮らしています。

私はその伯母の家に夏休みになると泊まりに行っていましたが、丁度、比治山の麓に住んでいたので、ABCCに多くのアメリカ人が働いていたことを良く覚えています。当時は、治療法の研究をしているものと聞いていましたが、そうではなかったと知った時には凄く悲しくなりました。人体実験だった訳ですから。

今では電車に乗ってもケロイドの痕が残っている人をみることは殆どありませんが、私が小学生の頃の広島市内では多く目にしました。8月6日の午前8時15分は、どこにいても黙とうするのが当たり前と思っていましたが、大学で大阪にいた8月15日は誰も立ち止まって黙とうをしませんでした。これもかなりショックな出来事でした。

私は原子力発電は平和利用であり安全と思っていた時期がありますが、チェルノブイリ原発事故、福島原発事故の現状を見れば、絶対に安全でないことが理解できます。日本のこの猛暑であっても電力不足は生じていません。被爆国の日本が率先して、脱原発を実践すべきです。福島での廃炉作業をオープンにして脱原発の行程表を示すべきです。

唯一の被爆国の日本だからこそしなければならないこと、それは、「脱原発」です!