下北半島

[ 2009年11月12日(木) ]

今回の視察先、東通村とむつ市は、青森県の下北半島に位置する本州最北端にあるまちです。産業といえば、漁業と農業だったのでしょうが、冬場の厳しい環境を思うと、大変なご苦労があったのだろうと想像できます。

かつては、出稼ぎをされていたのかも知れません。故郷を後にした人も相当にあるでしょう。当然、活力なんてありません。そこに降って湧いたのが、原子力発電所の建設計画です。ブログにも書きましたが、昭和40年に誘致決定して第一号機が稼動するまで40年からかかっているのです。しかし、村や町の財政は豊かになってきました。

東通村にはこれから3基の原発が稼動していきます。大間町にも1基の原発が決定しています。リサイクル燃料備蓄センターもむつ市にできます。六ヶ所村には、原子燃料サイクル施設もできています。下北半島はこれから、原子力関連施設がドンドン建設されると思います。東北電力の1号機の定期点検には、1000名からの労働者が3ヶ月以上携わっています。

4基稼動開始すると、単純計算で、1年を通して1000人が働く場になるということです。機械部品の輸送のための運送会社も動きます。生活関連商品も動きます。それには、家族も定住する可能性が高くなってきます。関連施設もドンドン出来てきていますから、巨大産業の誕生です。下北半島は、原子力発電という選択をしてまちづくりを行っています。東京には作れない施設なのでしょうか・・・・