目指すはホテル?

[ 2009年10月30日(金) ]

市立三次中央病院に入院して今日で、丸4日が経った。一言でいえば、「快適」なる病院生活を送っている。私は、ホテルは最大のサービス産業ということを聞かされていたが、総合病院こそ最大のサービス産業ではないかと今回の入院で感じている。

患者様という言葉は大嫌いだが、ホスピタリティー溢れる働きさんたちを見ていると、病院ということを忘れさせてくれる。聞けば、「二交代制はしんどいです」という答えが返ってきますが、使命感に燃えて働く姿は神々しいものがあります。患者さんにはチームで看護にあたるみたいです。ですから、すぐに顔馴染みになって、冗談話もするようになります。つかず離れずが基本なんでしょうが、年代構成も考えてあるチームです。

先生は、激務だということが観察していると理解できます。朝と夕は必ず患者と会話して確認されます。それには、外来患者の診察もこなします。最低12時間勤務だと想像しますが、15時間程度は日常茶飯事かもしれません。お客様の患者さんには、ホテル的待遇を与え、サービス提供者は激務では、困ったものです。働く人も医療を受ける人も、互恵関係にならないと上手くいきません。

不平不満を言いたくなるのが病人かもしれませんが、不平不満が言えない看護師さんや先生たちを見ていると、本当に考えさせられます。産婦人科は特に高級ホテル化していると聞きますが、生まれる赤ちゃんはそんな環境なんて知りません。満足するのは、母親や家族です。

入院して、色々なことを感じている私です。昔々、庄原の笠間医院の先生に、麻酔もせずに頭を何針も縫ってもらいましたが、今も勲章のように傷跡が残っています。自然治癒力で治りました。時代は違いますが、医療行為は違いません。