農業の季節

[ 2016年4月26日(火) ]

どんなに米価が下がろうが、「先祖からの土地を粗末にしてはならない」という気持ちからか、荒起こし、代掻き、田植えと稲作を続ける農家が殆どです。誰も米価の話しなんかしません。

農業に対する考え方も時代とともに変わってきました。稲作で生計を立てられる農家は本当に限られた数になっていますが、そうでない農業収入には全く期待しない趣味の農業従事者が確実に主流になっています。自分の好きな時に好きな様に機械を使って農業をする人たちは、国策で翻弄される農業とは決別したのです。

草刈は運動だと思えばやる気にもなります。トラクターは親父のスーパーカーです。レンタル屋に1日18000円のトラクターがありますが、借り手がありません。田植え機は田植えにしか使えない、道楽機械の最たるものです。そんな農業者のキーワードは、「自分の都合で農業する」です。

耕作放棄地問題が色々と報道されていますが、後継者がいなくなれば直ぐに荒れます。正に先祖からの土地が途絶えた瞬間です。更に一度荒れると二度と元の状態には戻れなくなります。これから私たちの地域がどう変わっていくのか分かりませんが、草刈り族が元気であれば、キレイな里山は残ると思います。刈った草の買取制度が創設されるかも?