エネルギー政策は国策

[ 2016年2月9日(火) ]

昨夜も会派の勉強会で皆で話したのだが、ドイツの木質バイオマス発電の急成長は目を見張るものがあります。ブログに何度も書いていますが、木質チップのガス化発電は、つい近年まで商業ベースには乗らないだろうと言われていたのですから驚きです。

これまでの常識では、木質チップを燃やしてお湯を沸かして蒸気で発電機のタービンを回して電気を作るだったのですが、木質チップに熱をかけてガスを発生させ、更に熱を加えることで直接発電機を回して電気を生む仕組みに変わってきています。今回視察した2カ所の発電所も同じ仕組みでしたので、これが世界最先端標準だと思います。

更に廃ガスまで再利用してオイルを熱してタービンを回し発電するというF1並の発想がありました。恐らく政府の大号令で、開発されたのでしょうが、これからは強力な輸出産業となり得ます。コンパクトにコンテナ内にセットされた装置まで完成していますので、必要な場所に運び込めば現場で即、稼働開始です。電気の基本は24時間発電ですからね。

林業再生と掛け声ばかりで何も前に進まない日本。沿岸部に大型のチップ発電所を作ってみても持続可能とは中々ならないでしょう。群馬県の上野村にブルクハルト社製のペレットガス化発電装置が導入されていますが、これからは雨後の筍の如く、日本中に設置される雰囲気を感じます。ボイラーを買ったら電気がついてきたという時代になります。

原発事故の後片付けもできない中、ドンドン再稼働しているけど、これでええの?今回のドイツ視察では一切、視察料が発生しませんでした。わざわざ、日本の広島から再生可能エレルギーの勉強に来た市議会議員に対して、敬意を払うとまで言ってくれました。