ドイツの発電事情

[ 2016年2月2日(火) ]

今回のドイツ視察で木質バイオマス発電に関する情報収集は一応、終わることとします。実は、今回の視察で分かったのですが、木質チップによるガス化発電も実用化に成功したことで、ペレットとチップの棲み分けが明確になったということが言えます。

やっとたどり着いたというのが私の正直な感想ですが、一昨年は主にメタンガス発酵による発電やペレットボイラーでの熱供給、風力発電などの勉強。昨年は、ペレットによるガス化発電とチップ製造に関する勉強。そして今年は総仕上げとして、世界最先端のペレットとチップのガス化発電とペレット製造に関する勉強をしてきました。

ここまで来れたのはドイツ在住の私の友人が八方手を尽くして情報収集をしてくれたお蔭です。今回の視察は昨年の視察のご縁からブルクハルト社の本社工場を視察研修。その紹介でドイツでは間違いなく最先端の発電と熱供給の小規模と大規模の工場を見ることができました。正に脱原発の勢いを感じますが、その速度は尋常ではありません。

コンパクトなペレットのガス化発電とチップのガス化発電の機械は(熱供給は当然に一体化)、作っても直ぐに売れるという状況でした。180KWで5000万円程度と聞いてどう思いますか?建屋と発電機2基にバックアップをつけて3億チョイですからね。こうなれば、出資を募って自前の発電所を作るしかないのかなと思い始めている私です。