― 庄原市政や日々の出来事に関する事を書いています
[ 2008年2月28日(木) ]
昨日は、情報伝達システム調査特別委員会+有志議員2名による「自主研修」という形で、自費にて赤磐市で行われている総務省による実証試験システムを勉強に行ってきました。それは、同じく実証試験を行っている長崎の人参ネットとの比較の必要があったからです。
現在、総務省ではBWA(Broadband Wireless Access)の高度利用技術に関する調査検討を平成19年度で全国3地区を選び実証試験を行っています。一つは岡山県の中山間地域でのメッシュ型ネットワーク及び多段中継無線システム、そして長崎県のメッシュBWA(高速無線LAN)の高度化システム、岐阜県の平野地域において有効なシステムの三つのシステムです。今回お邪魔した赤磐市は、岡山の中部に位置しておりますが、ISDNしかきておらず、庄原市以上に陸の孤島となっています。
WiMAXという強い電波を出せる技術の試験というのが正直なところでした。長崎で聞いてはいましたが、機器の値段を聞いて一同、「アングリ」でした。メッシュ無線を受ける機器が取り付け費用を含むと、何と1基100万円というではありませんか。ワイマックスの装置が1台数千万円という代物で、400世帯を無線で繋ぐとすれば5千万円強でもどうかということだそうです。更に、今回の試験は電波がどういう飛び方をするのかということが主眼ですから、実際の家庭での使用に関するデータはありませんでした。
長崎の人参ネットさんでは既に運用されている訳ですから、機器が手作りのプラモデルと言われようが、成果がでている側に当然軍配があがりますよね。帰りのバスの中で、どこで実証試験をするのかという議論が行われたのですが、まあ最低2ヶ所ではする必要があろうということに落ち着きました。今でもインターネットが出来ない地区であることは当然です。問題は、誰が運営主体となってするかですが、私は市がプロバイダーになるのが近道だと思います。
今回、資料室に特別委員会で行った長崎のリポートを載せますので、読んでみてください。何故、長崎の人参ネットが優れているのか、しかし問題点はこうこうという事も書いています。ADSLでの未対応地区の解決が急務です。
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