漆の苗木が届く

[ 2025年12月4日(木) ]

昨日から急に寒くなりましたが、今朝は一気に冬景色となりました。暑い暑いが寒い寒いになり、身体がついていけない感じです。そんな寒い朝に福井から漆の苗木が届きましたので、日曜日は苗木の植付け作業です。

漆1000本を目指しているのですが、思う様に生育してくれません。植える圃場との相性というか、適地と思って植えても枯れたり殆ど成長しなかったりと、試行錯誤しながらの漆栽培です。丹波漆の人も言っていますが、どこが敵地なのか分からないと。まあ、良質な漆液が採れるまで15年からかかるのですから、まだまだです。

岩手県の浄法寺漆は有名で国産漆の8割を生産していますが、産業としての漆ですから適地適作なんでしょうね。戦前、岡山県から広島県にかけては漆の生産地が点在していましたので、やって出来ないことはないと思っています。今回は、開墾していない地拵えしただけの山に植えてみます。

これも丹波漆で聞いたことですが、休耕田に植えた漆は4年は良く成長するが、5年目に枯れるというお話です。我々も休耕田に植えましたが、構造改善してから一度も稲を植えたことがなく牧草を40年近く植えていた所なので、これもワクワクしながら草刈作業をしています。

いよいよ来年からは分根による苗つくりを始めます。鹿の食害対策の忌避剤散布も日曜日に行いますが、正に試行錯誤です。製造メーカーも漆での実績はないという代物ですが、カタログに有効と書くかな?こんな感じですから、漆を植える人がいないのも分かりますね。