敗れました

[ 2019年10月21日(月) ]

廿日市市長選挙で応援していた川本達志氏ですが、残念ながら勝利することは叶いませんでした。当選された松本氏は21,896票、川本氏は20,990票という僅差ではありましたが、投票率は44.66%という低いもので、今回も悔いが残る結果となりました。

敗因は色々あると思いますが、川本さんは正直過ぎだったと私は分析します。そうは言っても性格ですから仕方ないと言えばそうなんでしょうが、2025年問題も普通の人には興味のない話であり、未来はバラ色ではないと捉えられたのでしょう。あれほど報道されている2025年問題でありながら、廿日市市だけがバラ色になる筈はありません。

その昔、庄原市長選挙にある候補を擁立したことがあります。その時は、「市政の刷新」を訴えたのですが、住民が下した審判は、「現状維持」でした。変えることの難しさを痛感した選挙でもありました。オバマさんは、「Change Yes We Can」で、大統領まで上り詰めることができましたが、国民の閉塞感による勝利であったと言えます。

私がどうして川本さんを応援したかですが、廿日市市は面積的には庄原市の約4割ほどですが、もみのき森林公園から世界遺産の宮島まで縦に細長いまちです。つまり、複雑な行政課題を抱えているまちで、少子高齢化による超過疎地帯から若者世代が移り住む都市部と真逆の行政運営が要求されるまちが廿日市市なのです。

庄原市は広域ではありますが、その殆どは、少子高齢化による人口減少からくる諸課題だと言えます。ところが廿日市市は、田舎+都市部問題が絡んできますので複雑怪奇と言えます。広島県庁時代からやってきた「まちづくり」のプロである川本さんの手腕が試される訳です。彼は2005年、廿日市市から乞われて広島県を退職(退路を断つ)して廿日市市に奉職したのです。

何を今更ですが、本当に残念で仕方ありません。