本田宗一郎

[ 2017年12月17日(日) ]

先ほどまでNHKのアーカイブスで、ソニーの創業者である井深大さんが友人であった本田宗一郎さんの思い出を語る番組を見ていた。世界をリードしてきたお二人の含蓄のあるお話に、改めてお二人の偉大さを感じた。

本田さんは井深さんを年齢は下でありながら、兄の様に慕っていたし、井深さんは本田さんを本当の兄弟の様に思っていたことが良く分かりました。お二人とも、これまで誰もしたことのないことに挑戦して成功を収めた訳ですが、「ひらめき」を大切にし、成功するまで続ける執念が必要だったことが理解できましたが、我々凡人とは桁違いの執念を感じました。

番組で初めて知った事ですが、救急車と消防車の白と赤の色を乗用車に使ってはいけなかったのを、本田さんが役人と渉り合って規制を撤廃させたのだそうです。その他にも、事ある毎に役所に噛みついていたみたいです。つまり、長い物には巻かれろということが大嫌いで、新たなものを作りだす意欲を削ぐ言葉と捉えていたみたいです。

二人の出会いは偶然だったみたいですが、ものづくりという共通点で結ばれた友情は終生のものとなりました。本田さんが先に亡くなったのですが、それ以来、井深さんは軽井沢の別荘に引きこもり、本田さんと過ごした日々を回想する晩年だったそうです。やんちゃな本田さんを暖かく見守っていた井深さんには、本田さんとの別れは想像以上に悲しいものだったみたいです。

技術者だから分かり合えるところが多くあったのだと思います。それも、天才的なお二人だったので。