カープは一休み

[ 2015年7月4日(土) ]

今朝、NHKでカープの草創期のドラマの再放送をやっていました。石本監督役は名前を度忘れしましたが、個性派の俳優が熱演し、広島出身の役者かと思うほど、広島弁が上手でした。あのカープが今のカープですから、隔世の感があります。

市民の球団という意味が少し理解できた番組でした。石本さんは監督でありながら、経営者側と渡り合って球団経営を何とか続けさせた功労者です。そのためには自ら動き、街頭でお願いの演説もし、考えられることは何でもした人だったみたいです。恐らく、石本さんがいなかったらカープ球団は存在していなかったと思います。

私が大学生の時に八百屋でバイトしていて、店の裏でキャベツの皮を剥いている時、巨人を下してリーグ優勝をしたことを今でも鮮明に覚えています。当時、大阪でカープと言えば、「そんな球団があるんか」ってからかわれたものです。もう一つ、当時気になったことは、8月6日8時15分に誰一人黙とうしなかったことです。

今日のドラマで、カープも原爆からの復興も同時進行であったことを理解しました。原爆投下によって何もかも無くした人々が、希望の光としてカープの存在を支えていたのです。今はそんな歴史を知る人は私も含めて殆どおられないのでしょうが、後世に伝えなければならないと強く感じました。

私にとって、カープの一休みは今朝のドラマの余韻に浸ることができる時間となりました。