連休は百姓なり

[ 2010年5月2日(日) ]

毎年、連休は百姓と決まっている。5月の第一日曜日が溝掘り作業で、大抵、この日から溜池の水を抜いて田圃に入れても良いことになっている。そうすると、水を入れての代掻きが一斉に始まり、中には田植えをする人もある。

今日も溝掘り作業をしていると、多くの車が目の前を通過していきました。家族でどこかにお出かけなのでしょうが、このあたりでは、百姓真っ盛りなり。今も外はトラクターの音がしています。苗の生育が悪く、連休には植えられないと嘆いておられる農家もありますが、我家は農協の育苗センターから苗を購入しますので、明日の田植えは大丈夫です。(昔は、苗を作っていたんだけどなあ)

溝堀で、こんな会話が交わされました。「もう、この休耕田で稲を作るようなことはないけえ、水路の掃除はええ」と。我家は農家だったという表現をする時代が間もなく来るのではないだろうか。我家でも構造改善で出来た田圃の1枚は、1度も稲を植えたことがない。家の周りの田圃は、農地から雑地にして駐車場にした。今年は、もう一枚も雑地にする予定だ。

農業で食えない現実を見ながら、「庄原の産業は農林業」と言い続ける自分がある。農林業で生計を立てている人は、殆どいない。それなのに、「庄原の産業は農林業」と。農外収入で補填しながらする農業が主流であるが、いつまで続けれるのかは大いに疑問。だから、本気でする農業にはならない。先祖からの土地を守るだけです。日本の食料を守るとはなりません。

えらく後ろ向きの発言ばかりで申し訳ありません。自分でも書いていて、情けないのです。農業機械は異常に高いと思うけど、何で安くならないの。これは、おかしい。エコポイント付けてよ!環境にやさしい農業だから、エコポイント付けてよ!