これから勉強会

[ 2009年7月10日(金) ]

今日は二つの勉強会がある。一つは知的障害者福祉制度についてと、もう一つはある地域の課題解決の勉強会である。東広島で複数の施設を運営している長年の友人がいるので、これから出掛けていきます。もう一つは、夜を徹してです。

物言わぬ障害者の代弁者は一体だれなのか、票にならない知的障害者には政治は冷たい限りです。ライ予防法で惨敗した時の政府は、「これからは対等です」なんて言い出し、施設からあらゆる障害者を地域に帰そうとしています。精神障害者もそうですし、知的障害者もまた、そうなんです。施設に縛って、障害者の権利を剥奪しているという論法です。

しかし、そう簡単に地域に帰れるのでしょうか。帰る家もなく、家族もない障害者は沢山いらっしゃいます。日本の福祉は選挙で変わると言われていますが、もうそんな話はごめんです。どの政党が障害者福祉を本気で語っていますか。いずれは介護保険に組み込まれる予定ですが、知的障害者が高齢となったら老人福祉施設に入所させてくれるのですか。あれこれ理由をつけて断るでしょ。

何が対等ですか。ノーマライゼーションとかユニバーサルケアーとか、横文字を並べれば福祉みたいなことを言っている関係者が多いけど、物言えぬ障害者の声を誰が聞いたことがありますか?セックスをしてみたい、結婚もしたい、そんな声を聞いたことがありますか。自閉症やダウン症の研究を本気でしている学者は非常に少数です。アメリカではかなり解明されてきているようですが。

制度をいじれば福祉が向上すると勘違いしている政治家さんや官僚さん、現場に入ってみなさいよ!