ハイリスクの「仕組み債」

[ 2009年7月8日(水) ]

今日の朝日新聞に「自治体、多額の評価損」との見出しが躍った。何とその中に、庄原市の購入金額が5億円とあり、買ってたのとビックリ!庄原市は評価損の目減り分を非公開となっていたが、2~3割は目減りしていると思える。

記事を読んでいくと、どうも米ドル相場に応じて金利が上下する仕組みのようです。例として書いてありましたが、1年目は年3%が保証されていますが、問題は2年目以降に1ドルが107円51銭以下の円高になると金利が0%になるのだそうです。福岡県飯塚市の場合、円高で昨年末から受け取る金利はゼロとなったと。

詳しくは新聞を読んでいただくこととして、元本保証の商品で、県にも確認したが法的にも問題ないと言われたそうだが、このままの円高が続けば、最長2037年まで金利ゼロ。仕組み債はオーダーメイドの金融商品なので、「買い手がおらず、売るに売れない」と飯塚市の財務部は語っているようだ。

一体庄原市の5億円は、どうなるのでしょうか。こんな運用がされているとは、全く知りませんでした。地方自治法第241条は、「基金は、確実かつ効率的に運用しなければならない」と定めていますが。仕組み債は、ハイリスク・ローリターンとの指摘もあり、市場で自由に売買できないため、途中換金が難しいそうです。

虎の子の基金である5億円。市当局の説明を求めます。