どうにも納得できない

[ 2014年6月10日(火) ]

今日は午前中、東城の温泉施設にあるチップボイラーを見てきました。このボイラーは例のジュオンが国の補助金を活用して設置したのですが、経営破綻後は市の所有物ではないのでどうすることもできず放置されていました。

平成20年に稼働を始めて22年度には経営破綻によりボイラーは停止。その後は、灯油ボイラーでお湯を沸かしています。そのボイラーを管財人より3月に200万円で取得したのですが、市長は「議会が買えと言った」から買ったもので、早期にペレットボイラーに改造して使用を始めないと議会がうるさくなると言いますが、そんな事実はありません。

少し長くなるか分かりませんが、このペレットボイラーについて説明したいと思います。このペレットボイラーの燃料は乾燥チップで、当初はジュオンの事業過程で発生した乾燥チップを使っていました。しかし破綻と同時に使用できなくなり管財人の管理下となりました。そして、バックアップ用として設置されていた灯油ボイラーで今日まで営業してきています。

灯油でお湯を沸かしていて何の問題もないのですが、どうしてもペレットを消費しなければならない事情があるみたいです。現在の庄原さとやまペレット㈱の製造量は年間500トンです。東城温泉がペレットボイラーとして稼働すると年間300トンの利用が見込まれ800トン製造で安定供給となるとの説明です。

庄原さとやまペレットのペレットは、45円/kgというとても高価なものです。一般的に流通しているペレットは32円/kg程度ですので、4割から高いペレットを製造販売していることになります。そして問題は、その品質です。残念ながら、ペレット製造に適さない材料といえます。ですから、不具合の発生比率が高く、顧客満足度も低いのです。

地産地消のペレットと林業振興課は力説しますが、ペレットの材料の3割程度が庄原産材で、多くは庄原外の材となっています。そういう事実がありながら、東城温泉でペレットを300トン消費すれば、原料ベースで約600トンの庄原の林地残材、間伐材の利用が見込まれると説明する厚顔には呆れます。(ご自分で計算してみてください)

そして最大の問題は、チップボイラーをペレットボイラーに改造するとペレットしか焚けなくなることです。このボイラーは乾燥チップで最高の能力を発揮する様に設計されているもので、やはり燃料は乾燥チップがベストです。乾燥チップを安定的に供給する会社がないという説明ですが、そんなボイラーを販売しますかね。

まだまだ書けば切がないのですが、一般質問のネタをばらすことになりますので、この辺で終わります。この続きは、私の一般質問で行いますので、是非、傍聴においで下さい。一般質問の日程が決まりましたが、お知らせします。