平和を考える

[ 2012年8月16日(木) ]

戦争が終わった時に人々は何を考えたのでしょうか。勝つと信じていた戦いが、負けた悔しさから涙した人々も多くいたでしょう。あるいは、やっと戦争が終わったと安堵した人々も多くいたと想像します。そして、暫くすると、戦争はもうたくさんだと誰もが唱え始めました。

平和とは、やすらかにやわらぐこと。おだやかで変わりないこと。戦争がなくて世が安穏であること(広辞苑より)とあります。経済活動を行っていると市場占有率で争うことがありますが、戦争は起きません。自社の製品が素晴らしいと思っているけど市場の評価が低いのは何か不足しているものがあると考えるのが経済人です。

自国にはない資源が他国にあれば、お金を出したり、技術を提供したりして必要な資源を購入するのが経済活動です。大陸棚が続いているから我が国の領土だなんて、屁理屈の世界を押し通そうとする人の集団は何と呼べばいいのでしょうか。非平和集団、非平和国家とでも呼びましょうか。現在の世界は微妙なパワーバランスで平和が維持されていると見えますが、砂上の楼閣でもあります。

それは何故かといえば、自国のことばかりを考えている一部の人たちが国民をあおっているからです。私利私欲の世界観が支配している人たちの集団、非平和集団国家です。成熟していない国家は内部から崩壊します。いくら外に目をそらさせようとしても無理です。平和を維持するには徹底した情報公開が欠かせません。世界の歴史も証明しているところです。