転載させていただきます

[ 2019年11月29日(金) ]

廿日市市長選で残念な結果に終わった川本達志さんがFacebookに書かれていたものを転載させていただきます。彼の何ともやるせない気持ちを思うと、他人ごとではありません。

◎投票率はこれからも下がり続けるのか。(長文です)

廿日市市長選挙の投票率は、44.66%でした。4年前は、48.70%。4%弱も下がってしまいました。

このまま4%ずつ下がり続けるとすれば、いつかゼロになる?

なぜ、そんなに下がってしまうのでしょうか。理由はいくつか考えられるでしょうが、要するに市政に関心がないということでしょう。

今年10月の市長選では、商工会議所及び各商工会の皆さんが、討論会を開催しました。政策中心の選挙で、投票率を上げることが目的だったはずでしたが…。

もちろん、立候補した人物(特に私)の言葉に魅力がなかったのでしょう。もっと面白いものにしていれば、より注目度も上がったでしょうから、候補者の責任は大きいと思います。

ただ、ざっと4つの会場に来られた方々のお顔ぶれを見た時(舞台上からはよくお顔が分かります)、後援会活動等で顔見知りの皆さんが、多かったように思います。

要するに、討論会も政治活動の一環になっている以上、元々市政に関心ない人は来ないということです。関心のない彼らに来てもらって、投票所に足を運んでもらってこそ投票率は上がるわけです。彼らが来ないのでは、投票率が上がるはずがありません。

ここで、誤解のないように言っておきますが、討論会は非常に意義あるものだと思います。私も万全の準備をし、正しいと考えることを堂々と述べることができました。一つの選挙で4回開催したことも画期的なことでした。

しかし、目標であった、市政に関心を呼び、投票率を上げることには寄与できなかったわけです。

これは、例えば、買ってもらいたいモノをより身近により見やすくショーウィンドウに並べてみたけれども、店先を通る多くの人々の興味関心を獲得できなかったということになるのでは、と思います。

どうすれば、より多くの人が、特に若い人たちが、ショーウィンドウを見て、店内に入って来てくれるのでしょうか。

ちょっと話は外れるかもですが、芸人キングコングの西野亮廣さんをご存知でしょうか。

西野さんは、「えんとつ町のプペル」という絵本で爆発的なヒットを飛ばした絵本作家であり、国内最大の3万人を超えるメンバーが参加するオンラインサロン(月額1000円会費)を主宰するタレントさんです。

最近、彼をフォローし始めたのですが、彼がやってることはエンターテイメントですが、より多くの人に、絵本や彼が提供するサービスを購入してもらわなければ成立しません。

その点では、彼は成功者です。彼は自分に関心を持ってもらうこと、徹底してファンを作るということをしているように思います。オンラインサロンで、渋谷のハロインの後のゴミ拾いを呼びかけたり、地方の街で直接会うイベントを企画したり、絵本は無料公開したりという、これまでの常識に囚われない行動をして若い人の支持を広げています。絵本は、舞台になり映画にもなります。

また、彼の書くビジネス書もベストセラーになっています。彼は言います。今や、どのお店に行ってもそこそこ美味しいものが提供される、自分の店に来て欲しければその店に来るプラスアルファの「理由」が必要だと。

さて、選挙の投票はどうでしょう。このファンを作る、理由を作るということが参考になるような気がします。

自分の街が好きでたまらない人は、この街のリーダーを決める選挙に無関心ではいられないでしょう。また、投票に行く理由が具体的で明確にあれば、時間を割いて投票に行くはずです。

投票は国民の義務だ、と声高にいったって何の効果もないのです。エンターテイメントのように、楽しいものとして興味を持ってもらうこと、街をとにかく好きになってもらうことが必要なわけです。そのためには、仕掛けが必要です。

投票に行く理由については、友達がいくから、というのがいいんじゃないかと思います。

投票に行った人には、地元で使えるポイントを付与するけど、友達と二人で行った人には倍のポイントを付与するとかどうでしょう。

市民の雑談に、日頃から市政のことが話題になっていることも大事ですよね。そのためには、市長や市議会議員がもっと、市民の前に出てきて、自分のやりたいことや問題になっていることについて分かりやすく話題提供する必要があるんじゃないかと思うのです。

市長の記者会見は、定期的にやるのかな?せめてそこから始めて欲しいですね。議員はもっと積極的に発信してもらいたい。ブログを毎日書くこととから始めてほしい。

日頃から選挙のことを意識してもらうように、全国の首長選挙や議員選挙の投票率を、実施されるたびに市民に公表して、うちより高いか低いのかを知ってもらう、こととかもどうでしょう。ちょっとした自治体同士の投票率バトルです。

また、選挙にもいろんな人が立候補して関心高める方がいいでしょう。N国はどうかと思いますが、若い人がもっと積極的に立候補しないと若い人の投票率も上がらないように思います。

何かこれっていう決定打はないとは思いますが、関心は持ち続けたいと思います。

何か面白いアイデアがあったら教えてください。