新聞報道

[ 2019年9月27日(金) ]

今朝の中国新聞一面に、「中国地方は48病院 厚労省公表、再編・統合対象」という見出しがあり、広島(13病院)に庄原赤十字病院が入っていました。ほぼ4週間に1度、庄原日赤で診療を受けている私としては、「やはり」が正直な感想です。

詳しい経営内容は分かりませんが、外来患者が相当に減っていることは実感しています。外来が減るということは入院も減っているのではないでしょうか。以前から言われていたことですが、病床数の削減問題、総合病院であり続ける困難さなどもあると私は考えます。表現は悪いですが、儲かる診療科と儲からない診療科があるのも事実です。それは、医師の評価だと思います。

ですから、お隣の市立三次中央病院にかかっておられる患者さんも相当数おられます。患者は、「あの病院のあの先生が良い」という風評があれば、「楽にしてもらえるなら行ってみよう」となります。庄原の旧市内からであれば、30分程度で三次中央病院に行けますからね。と考えれば、同じ様な病院が二つあるのは、厚労省からすれば、「要検討」となるのかも知れません。

以前から言っているのですが、医療圏の再構築をすべきと私は提唱しています。それも、広域で考える時が来たのではないかと思います。先日、東京で開催された、「地域医療フォーラム」で同席した山口修平氏(島根県病院事業管理者)と少しだけ意見交換したのですが、島根県側から三次中央病院に相当数の患者が来られていることは認識していると言われました。

平たい言葉で言えば、「すみ分け」すれば良いのではないでしょうか。少子高齢化は急激に進行していますので、病院に行く人は確実に減っていきます。同じ看板を掛けて同じことをしていては共倒れは間違いありません。拠点病院から地方に医師を派遣して診療するシステムの開発こそ急務ではないでしょうか。

自治医科大学主催の地域医療フォーラムではそんな議論が展開されました。私の視察研修報告書を資料室にアップしますので、ご覧いただきたいと思います。