田舎の参院選

[ 2019年7月8日(月) ]

テレビニュースや新聞報道では参院選のことを大々的にやっていますが、田舎では何もないような静けさです。それはそれで良いのですが、争点が見えてきません。消費増税、老後資金問題、憲法改正問題、どうも私にはピンとこない。

地方創生と言いながら、争点にさえ上らない参院選をみれば、田舎は置いてけぼり間違いなしです。昔、農協票に依存していた時代の自民党は補助金で手厚く農家を守っていました。このことが良かったかどうかは判断の分かれるとことろでしょうが、民主党政権に擦り寄った農協は見事に自民党から三下り半を突き付けられました。

ある農林水産大臣経験者は今年の自治体学会の講演で、農産品を世界に売りに行っていない農協では勝負にならないという趣旨のお話をされました。だったら、政府が売りに行ってくれましたか。どの政党も田舎のことを本気で考えているとは思えません。耕作放棄地がドンドン増えていっています。田舎の風景が変わっていっています。

災害が起きる度に、田舎を離れる人が増えます。命を繋ぐには食料が必要ですが、貿易交渉の材料になっている現実。農業も林業も畜産業も知らない(経験したことがない)国会議員ばかりで国を動かすことに大いなる不安を覚えるのは私だけではないと思います。地球温暖化で増加する自然災害に立ち向かうには農林業の再生が絶対に必要だということを認識すべきです。