議員に立候補できない理由は?

[ 2019年4月24日(水) ]

議員の成り手不足と言うが、立候補したくても立候補できない理由がある筈だ。私の14年前を思い出してみると、家族の同意を得ることが最大の難関でした。過去に立候補そのものに失敗した人たちの共通点は、家族の大反対です。

「奥さんが実家に帰らせていただきますと言うので、立候補は諦めました」というフレーズは良く聞きます。身近にいらっしゃる田舎議員の奥さんの普段の姿を見ているだけに、「私には到底できない」となるみたいです。「選挙は奥さんで決まる」なんて平気で言う人が結構多いのですが、奥さんで決まることはありませんし、ましてや旦那で決まるなんて聞いたことがありません。

私の奥さんは最後に、「あなたは言いだしたら絶対に実行する人だから」の一言で決まりました。親族は、「奥さんが良いと言うなら応援する」で固まりました。田舎ですので、私は勝手に立候補しますでは絶対に当選はありません。地域の同意を取り付けなければならないのです。そんな時、気が利いた長老がいると大いに助かります。

当然、選挙という最大の難関はあります。一種、人気投票的な要素もあります。「林君は人相が悪いからね」と同級生が平気で言ってくれますが、こればかりはどうしようもありません。ということで、考えても仕方ないと開き直るしかないのです。

若い人たちが議員に立候補できないのは生活があるからです。つまり、働きながら立候補できる環境にないということです。「頑張って来い。ダメだったら、戻ってこい」という社長がいれば最高ですが、世の中そんなに甘くはありません。そして問題は、議員には年金も退職金も失業保険もないという現実です。だから、年金議員でないと務まらないと揶揄されるのです。