庄原市埋蔵文化財センター

[ 2018年8月7日(火) ]

今日の午前10時より、旧田川小学校を改築してできた、「庄原市埋蔵文化センター」の開所式が行われました。庄原市は、2,200か所以上の、いろいろな時代の遺跡がある、「遺跡のまち」だそうで、多くの埋蔵文化財が見つかっています。

これまでは、出土した土器や石器などを収蔵したり展示する独立した施設はありませんでした。遺跡の発掘調査は「文化財保護法」で一定の規制がかけられており、土木工事等の開発事業の際には教育委員会が方針を決めて埋蔵品を発掘するのですが、これまで庄原市ではコンテナに入れて倉庫に積んでいたのが実状でした。

そのことは庄原市教育委員会の大きな課題だったのですが、収蔵施設ができたことでかなり前進しました。しかしながら専門員は常駐しておらず、説明できる人もいないため、魂が入ったとは言えません。と書きましたが、教育委員会関係の予算が非常に厳しい中で、庄原市埋蔵文化センターが出来たことは快挙と言えます。

ただ残念なことは、休校校舎の活用ということから田川小学校になったみたいですが、本当は、かんぽの宿の近くに埋蔵文化センターがあり、旅行者も出土品を見たり、自転車で遺跡を巡ることができれば最高です。この林構想は、庄原市の将来的な夢として残しておきましょう。