人生100年時代

[ 2018年5月17日(木) ]

日本自治創造学会に参加して考えたことは、人生100年時代と言われても、「ピンとこない」というのが正直なところです。海外の研究を元にすれば、2007年に日本で生まれた子供については、107歳まで生きる確率が50%もあるそうです。

だから、老後はいらないだろうから働けとなるのかと私は言いたい。どこかの国では高齢者が現役でバリバリ働いていると、さもそれが正当と言わんばかりに声を大にする。年金問題もあるから、年金を貰いながら働くことも良いようにしようと言うけど、誰が聞いても嘘くさい話としか思えない。

結局、経験したことのない少子超高齢化社会をどう乗り切ったらいいか模索しているだけの話だと思いませんか。確かに、安倍政権になり経済の好循環が起きたことは認めますが、大企業や都市部偏重であり、中山間地域には好循環の恩恵は殆ど感じられません。どうしてなのでしょうか?自前の税収を持たないという悲哀ですかね。

菅官房長官は東北の田舎の生まれ育ちだそうですが、大多数の政治家は東京生まれの東京育ちの2世や3世です。口では、「地方創生」と言いますが、生活したことのない地方の暮らし向きが理解できるとは到底考えられません。制度設計のことばかり話されますが、農林業は生き物なんです。車やテレビとは訳が違います。