どうにも気になる山の木

[ 2017年11月3日(金) ]

ダジャレで書いた訳ではありませんが、「気になる山の木」について少し思いを書かせていただきます。私は庄原市の面積の84%を占める森林が活用されていないことが、勿体なくて仕方ないのです。

地主が山に入らないことが当たり前であり、山は儲からないが合言葉になり、「売れる時に売ってしまうか」と山の木を丸ごと素材生産業者に売り渡す時代となってきています。これは、本当に勿体ないことだと気づく人がいないのが残念でなりません。針葉樹の植林をした山で、初期段階で手入れをしていた50年程度の山であれば、かなり儲かります。

その仕組みは自伐型林業経営という、自分で自分の山に入って作業道を作ったり、間伐をしながら、間伐材を販売して生計を立てていくものです。先月お邪魔した土佐の森救援隊の売上の少ない人でも年間400万円程度の収入でした。元気な若者であれば、700万円は楽勝という感じです。山は確実に儲かるのです。要は、やり方です。

ここで、良く使われるトリックを紹介しましょう。植林した山は伐期を迎えていると、行政や森林組合、素材生産業者が大合唱して、木は今が伐り時なんだと錯覚させるのです。杉や檜は、50年は成長段階にあり、100年、200年先を見据えた経営が王道なのです。50年で皆伐するのは、愚の骨頂というもので、10年に1度の間伐を繰り返せば、優良な大径木が育つのです。

大型の高性能林業機械は必要なく、中古の2tダンプに中古のユンボと小型の林内作業車があれば問題ありません。これが、自伐型林業経営です。